20180522

ゴールデンウィークの始めから強迫性障害+それに伴う軽い抑うつ的な症状で精神的に非常に不安定になっていた。

 今思えばその兆候は今年の3月くらいから現れていたのだが、とにかく、自分は精神的には非常に安定した人間だと思っていたのでとても戸惑い、また、復調に時間がかかった。(今も完治したわけではないのだが、ブログを書く元気が出る程度には回復した。)

これも今思えばなのだが、自分は家を出た後に鍵を閉めたか・火を消したか・電気を消したかなどが気になりいちど家に帰ることを繰り返す人間で、1回の外出で平均2回は家に戻る(単純に忘れ物が多いのもあるが)。これは強迫性障害の典型的な症状らしい。

今回私を苦しめたのは家の鍵や火の消し忘れではないが、もっと早く自分の強迫性障害傾向を認識していればここまで消耗することもなかったであろう。今後に活かしたい。

 

 前置きが長くなったが、私はこの1ヶ月「存在するということの不自然さ」というようなものに取り憑かれていた。(ここまで明瞭に言語化できたのはつい最近で、初期はもっと漠然とした不安感で消耗していた。)具体的にはタナトフォビアやアペイロフォビアという形で症状が現れるのだが、まあ強迫性障害と一括りにしてしまって良いだろう。とにかく一日中それらのことを考えていて、5月最初の1週間は毎日腹を壊していたし毎日鼻血を出していて肉体的にもボロボロだった。さすがに危機感を感じて毎日人に会ったり日の光に当たったりしたおかげか徐々に症状は改善して今に至る。症状を見つめる過程で強迫性障害や鬱など自分の状態を的確に表す病名にたどり着けたのも回復の役に立ったと思う。それと、人工知能におけるフレーム問題の話は自分の症状に最もよく一致していた。(そのサイトには人間にはフレーム問題は起こらないと書いてあったが。)

 

別に辛かった話を聞いて欲しくてこの記事を書いたわけではないので症状の話は早々に切り上げる。では何を目的に書いたのかというと、昨日の夕方空に出ていた雲が、水でよく解いた白絵の具を太筆に少しだけつけてさっと刷いたような素晴らしい雲で、それを見ているうちに存在することの不自然さがスウと解消されるような心地がしたからである。

雲を美しいと思えるようになったのも実に1ヶ月ぶりである。