20200830

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ここのところの晴れ間続きで、月相の変遷がよくわかる。

三日月は軽やかにその半身を露わにし、一日とて休まず三五夜に向かう膨張へ移行した。

事実として!事実として天体は運行するのである。

天体は運行し、時間は進行する。心臓は拍動する。

ところが、である。ところが、僕はまだ若者で、街には風が吹いている。

これは一体どういうわけか。月は不機嫌な果実のように僕のいく先を照らしている。

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